COLUMNコラム
2018
November
06
イギリス

イギリスの紅茶文化

サンダース・ペリー化粧品はイギリスで誕生した化粧品です。
イギリスはいわずと知れた紅茶の国。歴史は長く、生活に紅茶は欠かせません。
今回はそんな紅茶の話をご紹介します。
イギリスでどれくらい紅茶が飲まれているかというと、
1人あたりの年間消費量が約2.6kg。
平均して日に4~5杯の紅茶を飲んでいる計算です。

・紅茶の歴史

お茶の原産地は中国です。17世紀にオランダ人によってもたらされ、
当時は中国と同じ緑茶が飲まれていました。
18世紀半ばになると、イギリス人の嗜好に合わせて発酵させた
黒褐色のお茶=紅茶が普及し始め、19世紀ヴィクトリア朝には
紅茶文化が花開きました。

・ティータイムの習慣

「イギリス人は1日に7回紅茶を飲む」という言葉があるほど、
日に何度もティータイムがあり、よび名も変わります。
代表的なティータイムをいくつか紹介します。

◆アーリーモーニングティー
朝、目覚めてすぐにベッドで飲む紅茶。ヴィクトリア時代の貴族の習慣でした。
女主人だけの特権で、召使いがベッドまで暖かい紅茶を運びます。
現在は、週末に奥さんのために旦那さんが紅茶を淹れてベッドに
持って行くというかたちで残っています。

◆ブレックファストティー
朝食時に一緒に飲む紅茶。18世紀のイギリス女王「アン女王」が始めたと
言われています。イギリス人はミルクティー好きで、朝の定番です。
ブレックファストブレンドの紅茶はミルクティー用にブレンドされたものが
ほとんどです。

◆イレブンジズ
午前11時頃に飲む紅茶。ヴィクトリア朝時代のメイドが仕事の合間に
楽しんだと言われています。数十年前、多くのオフィスや工場では
11時になると一斉に紅茶と茶菓子が配られていました。
伝統的な茶菓子「バターつきのパン」と一緒にいただくのが定番。

◆ランチティー
ランチと一緒に飲む紅茶。イギリス人はボリュームのある朝食をとるので、
ランチは軽めの人が多いようです。
サンドウィッチとミルクティーが定番メニュー。

◆ミッディ・ティーブレーク
午後4時頃に飲む紅茶。15分くらいの軽いティータイムでビスケットや
ショートブレッドなどの茶菓子と一緒にミルクティーをいただきます。

◆アフタヌーンティー
午後4時頃に飲む紅茶。ミッディ・ティーブレークと同じ時間帯ですが、
休日や来客時などの特別なお茶のことを言います。
キュウリのサンドウィッチ、スコーン、ケーキを用意するのが伝統的。
ヴィクトリア朝時代のベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアが始めました。

◆ハイティー
午後5時頃から飲む紅茶。スコットランドやアイルランドなど
地方の労働者階級から始まりました。
サンドイッチや茶菓子の他、肉料理、魚料理をメインに出す
夕食がわりのボリュームのあるものでした。

◆アフターディナーティー
夕食後のくつろぎの時間にいただく紅茶。
やや薄めのミルクティーにチョコレートなどの軽い茶菓子を楽しみます。
19世紀では男女が別々の部屋でアフターディナーティーを楽しんでいました。

◆ナイトキャップティー
就寝前に飲む紅茶。ナイトティーとも言います。寝る前に紅茶を飲むと、
体が温まるのでよく眠れると言われています。
現在ではノンカフェインのお茶を楽しむ人も多いようです。

・イギリス名物クリームティー

紅茶とともに、ストロベリージャム、クロテッドクリーム(Clotted Cream)を
添えたスコーン、が楽しめる庶民的なティータイムメニューの一つ。
ティールームやカフェで頂くことができます。
クロテッドクリームは、イギリスの南西部にあるコーンウォールや
デヴォン地方で、2000年以上も前から作られてきました。
バターと生クリームの間のようなもので、通常のクリームより濃厚で
クリームティーに欠かせません。香りのよい紅茶と、クリームティーの
組み合わせはやみつきになる美味しさです。

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