COLUMNコラム
2024
April
20
イギリス

緑豊かな自然と水運業の拠点として栄えた海事都市 グリニッジ

サンダース・ペリー誕生の地、イギリスにまつわる「もの」「こと」を
現在イギリスで暮らすスタッフがご紹介します。

・世界遺産の街 グリニッジ

グリニッジというと、「世界標準時間や天文台がある場所」というイメージを持たれると思いますが、
王室にゆかりの深い優美な建物が現在も存在し、周辺には緑豊かなグリニッジ公園・マーケットが立ち並ぶとても魅力的な街です。1997年にユネスコ世界遺産に登録されています。

△Greenwich Park

見どころは、テムズ川沿いの旧王立海軍学校のバロック建築の建物。
(現在はグリニッジ大学とトリニティー音楽院に建物の一部が使用されています。)
かつては退役軍人のための病院として使用され、それ以前にはエリザベス1世やヘンリー8世が産まれたグリニッジ宮殿がありました。
中世の時代、王族は船で各地を巡業し、船からすぐ宮殿に行くことができるように川沿いに宮殿が建てられていました。今でもその名残を感じる表示“Royal Steps”を目にすることができます。

 

△旧王立海軍学校

△王族誕生を記したメモリアル

ヘンリー8世の時代は周辺国フランスやスペインからの攻撃を恐れ、海に囲まれた地の特性を活かし海軍を強化。造船所の設立や海運業の基盤となり、大英帝国の発展に繋がっていきました。
近くには19世紀に中国から紅茶を運んだという帆船“カティー・サーク号”があり、貿易の歴史が感じられます。また、テムズ川対岸とグリニッジを結ぶ珍しい地下トンネル「グリニッジ フット トンネル」も観光スポットです。

△カティー・サーク号

長い歴史があるグリニッジマーケットはアートやクラフト、アンティーク、多国籍料理などのお店が並び、お腹も心も満足する時間が過ごせます。

有名なグリニッジ天文台は、グリニッジ公園を通り、ロンドン市内を見渡せる小高い丘の上にあります。天文台の建物の先端にあるタイムボールという“赤いボール”は、毎日午後1時の5分前になると動き出します。先端に向かって上がり、午後1時になった瞬間ストーンと落下します。ボールの落下はかつては時を知らせる唯一の目印で、船乗りたちはそこで時間を合わせたそうです。

△グリニッジ天文台

△グリニッジ天文台 タイムボール

グリニッジと聞くと、天文台というイメージが強いのですが、実際は王室ゆかりのストーリーや貿易、海で栄えた文化や歴史を肌で感じることができる魅力の多い街です。

グリニッジはロンドンの中心地から電車で約30分。アクセスが良く日帰りでも十分楽しめる街です。

いつかイギリスを訪れる機会がある際は、歴史を感じ、広大なグリニッジパークやマーケットで1日を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

 

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